名前も知らない誰かの「次へ」を、夜のキッチンで考えてしまった

今夜は、少しだけ冷えたフローリングの上に裸足で立ちながら、電気ケトルが湯気をあげる音をぼんやり聞いていました。
窓の外は静かで、遠くの車の走行音だけが一定のリズムを刻んでいて、部屋の明かりはオレンジ色、洗いかけのマグカップがシンクにひとつ。
仕事から帰って、ごはんを適当に済ませて、なんとなくスマホを触っているうちに、ふと目に入ったのが
リクナビNEXT のページでした。
正直に言うと、転職するつもりで開いたわけじゃないんです。
ただ、今日は上司の何気ないひとことが、胸の奥に小さく引っかかっていたから。
「まあ、今のやり方でいいんじゃない?」
否定じゃない。怒られたわけでもない。
でも、その言葉を聞いた瞬間、私は心の中で思ってしまったんです。
——え、私、このままでいいの?
誰にも言っていない、小さな本音でした。
きっかけは、たった一行の求人タイトル
湯気の立つマグカップを両手で包みながら、何気なくスクロールしていたとき、ある求人のタイトルが目に入りました。
「経験よりも、これからを見ています」
それを見た瞬間、胸の奥が少しだけざわっとしたんです。
別に今の会社が嫌いなわけじゃない。人間関係も、決定的に悪いわけじゃない。
だけど、最近の私は、仕事を“こなす人”になっていた気がしていました。
前は、もっとわくわくしていたはずなのに。
今まで触れてこなかった感情:「選ばれないかもしれない怖さ」
実は私、これまでブログであまり書いてこなかった感情があります。
それは「変わりたい」よりも先に来る、“選ばれないかもしれない怖さ”。
書類を出したら、何も返ってこないかもしれない
リクナビNEXTを開いて、プロフィール入力画面を少しだけ触りました。
学歴、職歴、資格。
入力しながら思ったんです。
「私って、こんなに“普通”だったっけ?」
特別なスキルもない。
輝かしい実績もない。
誰かに胸を張って言える肩書きもない。
もし応募して、何も返事がなかったら。
それって、「あなたはいりません」って言われるのと同じなんじゃないか。
たぶん、多くの人が思っているけど、口には出さないやつです。
わかる…って、今ちょっと思いませんでしたか?
「転職したい」じゃなくて、「確かめたい」だけだった
でも、今日の私は、はっきり気づいてしまいました。
私は今すぐ会社を辞めたいわけじゃない。
ただ、自分の“市場価値”ってやつを、こっそり確かめたくなっただけなんです。
リクナビNEXTには、
・グッドポイント診断(強み診断)
・スカウト機能
・職務経歴書のサンプル
みたいなコンテンツがあって、いきなり応募しなくても、ちょっと覗くだけでもいいらしい。
それが、妙に安心でした。
「今すぐ決断しなくていい場所」って、思っていたより救いになる。
夜のキッチンで気づいた、ささやかな違和感
マグカップの中身が冷めてきたころ、私はスマホを置きました。
応募ボタンは押していません。
プロフィールも、途中までしか入力していません。
でも、ひとつだけ、変わったことがありました。
「今の会社しかない」という思い込みが、少しだけほどけた
今まで私は、「ここで頑張るしかない」と思い込んでいました。
転職って、裏切りみたいな気がしていたし、
逃げるみたいで、ちょっとダサい気もしていた。
でも、リクナビNEXTを開いただけで気づいたんです。
世界は、思っているより広いらしい。
別に今すぐ飛び出さなくてもいい。
でも、「出口がある」と知っているだけで、
今いる場所の見え方が、ほんの少し変わる。
これ、たぶん大げさじゃなくて、
明日の私の背筋を1ミリくらい伸ばしてくれる変化です。
「選ばれたい」より、「選べる側でいたい」
今日の一番の本音は、これでした。
私は、誰かに“選ばれるかどうか”に怯えるより、
ちゃんと“選べる側”でいたい。
そのために、今の仕事を続けるのもひとつだし、
転職を考えるのもひとつ。
でも、何も知らずに「このままでいい」と思い込むのだけは、
ちょっと違う気がしました。
完璧なキャリアなんて、きっとない。
でも、何も動かないまま年だけ重ねるのも、たぶん違う。
今日はただ、
夜のキッチンでスマホを開いただけ。
それだけなのに、
心のどこかで、小さな風が吹いた気がしました。
締め切りに追われる日もあるし、
上司の一言に引っかかる日もあるし、
自分の成長が止まっている気がする夜もある。
でも、そんな日に
こっそり リクナビNEXT を開いてみるのも、
悪くないのかもしれません。
あなたは最近、
自分の「次」を、ちゃんと想像できていますか?




