転職で年収アップする人は、どのくらいの割合でいるのでしょう。
転職を考える際によく議論される話題は「年収」です。お金が全てではありませんが、20代後半以降になると「年収」の問題が重要になってきます。
今回は、転職によって年収が上がる人の特徴と、年収アップのポイントについてお伝えします。果たして転職によって本当に年収は上がるのでしょうか?
転職によって年収は上がるのでしょうか?
リクルートエージェント社によると、66.6%の方が転職後に年収が上がっていると報告しています。
年収20%アップとは、例えば500万円なら600万円になったり、800万円なら960万円になったりすることです。
しかし、私は5000人以上のキャリアカウンセリングを行ってきた経験から言えるのは、年収20%アップで転職することは絶対にできるとは言えませんが、成功している人はいるということです。
ただし、逆に年収を下げて転職する人も多いようです。
その場合、その人の転職理由は「お金よりも仕事内容を変えたい」とか、「労働時間を短縮したい」などが挙げられます。
では、どのようにして給与の高い業界を見つければ良いのでしょうか?
日本の産業には給与レンジが高い業界や会社には次のような特徴がありますので、それらの業界または会社に転職することが一つの方法です。
1. 業界のトップ1または2の会社
2. 金融、総合商社、コンサルティングファーム、医療など
3. 外資企業(ただし退職金がない場合もあります)
日本人の平均給与はまだまだ400万円台ですが、上記の3つの特徴に当てはまっていれば、取締役や部長でなくても1000万円以上を稼いでいる人が多いです。
各企業への就職は容易なものではありませんが、次のような分野においては、年収が上昇する可能性があります。
(1)BtoBのビジネスは学生には魅力がないかもしれませんが、企業向けのサービスを提供している会社などには強みがあります。利益率が高い場合、年収が向上する可能性があります。
(2)金融業界は現在、サブプライムローンの影響を受けており、非常に困難な状況です。しかし、時期が落ち着けば、年収の範囲は高いことは間違いありません。
(3)日本企業から外資系企業へ転職する場合、給与が2、3割高くなることはよくあります。ただし、退職金はない場合もありますので、その点を慎重に考慮してください。また、年収を増やすためには以下の面接テクニックがあります。
自分の価値をアピールし、年収アップを目指しましょう。
年収アップには、何が大切でしょう
自分の価値を高め、採用することで他の人よりも倍以上の価値があると思わせることが重要です。
企業からすれば、あなたが採用されることで、彼らにとっての投資対効果(ROI)が高いと思わせることが求められます。
例えば、会社が新卒採用を募集している状況で、中途採用や制度設計のスキルも持っていることをアピールすれば、年収が上昇する可能性が高いでしょう。
企業や経営者は、人材に対する投資対効果を考慮し、価値があると判断すれば、年収を上げて採用することもあります。
他社の内定条件をアピールすることも有効です。
もし、他の会社から現職や前職よりも高い給与のオファーを受けている場合は、その話をして検討してもらうことができます。
ただし、過度に言いすぎると、「お金が唯一の重要な要素だと思っている人だな」と思われてしまい、逆効果になることもあります。
各会社によっては、希望年収が高い人材のほうが望ましいと考える場合もありますので、人材紹介会社や知人を通じて、詳細に調査することがポイントです。
転職後に年収を2倍にするコツは、私の経験では、転職時に年収を20%アップさせるよりも、転職後の数年間で年収を2倍にすることを目指す方が成功することが多いです。
年収を2倍にすることは短期間では難しいと言われていますが、適切な企業選びと個人の努力によって、それは十分に可能な目標です。
実際に、年収を3倍にアップさせた人もいます。年収を2倍に上げた人たちが成功した要因は、以下の点にあります。
・成功している企業ではなく、将来成長が期待される企業を選んだこと。
・企業の課題を積極的に捉え、その問題を自分が解決できると考え、転職を決断したこと(自分の強みが企業の弱みを補完する形での転職を理想としたこと)。
・会社のキーパーソン(社長、役員、部長など)と面談し、その人と仕事上の相談ができる会社かどうかを確認し、転職を決断したこと。
・転職後は最初は周囲との調和を意識し、少しずつ存在感を高めていったこと(最初から過剰に意気込まず、自分の味方を増やしていったこと)。
・昇進を重視するよりも、自分に多くの仕事を任せてもらい、信頼を得て自分の部下を採用するよう働きかけていったこと(他の経験豊富な社員を追い抜くよりも、自分の部下を持つことで昇進や昇給につながる結果を得たこと)。
年収が転職時に20%アップすることは、確かに喜ばしいことかもしれませんし、家族も喜ぶことでしょう。
しかしながら、お金に関して考えるなら、生涯年収の概念を持つことが大切です。
日本人の生涯年収は2億数千万円です。
また、将来の時代には65歳以上でも働き続けることが必要な時代が来ると思われます。60歳で定年退職しても、その後の人生は10数年続きます。
そして、年金に関しては、心配事ばかりです。自分自身の価値を向上させることこそ、20代や30代のビジネスパーソンにとって重要なことでしょう。そしてそれに加え、年収が上がれば最高です。
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